一般のファンドは、債券にしても株式にしても、その投資対象が値上がりすることで収益を得ることを目指します。逆に言えば、市場全体が低迷し、債券や株式などが運用期間に値を下げ続けてしまえば、基本的に利益を上げるすべがないことを意味します。
これに対してヘッジファンドと言われるファンドは、例え市場や相場が運用期間中低迷を続けたとしても損失を抑え、利益を上げることを目的とするファンドのことを指します。実はこのヘッジファンドの歴史も古く、一説には1949年にアルフレッド・ジョーンズ氏が創設したものが発祥とも言われています。
ヘッジとはリスクヘッジのヘッジを意味する面もあり、下げ相場において損失のみを重ねてしまうリスクをヘッジするファンドという風に理解することもできるでしょう。
下げ相場においても利益を生むためには一般的なファンドとは異なり、空売りと言われる「投資した対象が値を上げるのではなく、下げた時に利益を生む」投資方法を採用したり、コンピューターを駆使したトレーディングシステムによりデリバディブと呼ばれる複雑な金融商品に投資したりすることでリスクを抑えながら収益を狙います。
このように、「どんな市況においても絶対的利益を狙う」という戦略は、投資家にとっては非常に魅力的なこともあり、人気のピーク時と言われた2008年の時点では世界で一万以上ものヘッジファンドが存在していたとされていますが、その複雑な手法により運用自体は通常のファンドよりも難しいと言われ、多くのヘッジファンドが資金を償還できぬまま、破綻していった事実も記憶しておく必要があるでしょう。
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